転職が怖くて動けない…不安の正体を言語化して最初の一歩を踏み出す方法

学習性無力感 転職

「転職したい。でも怖くて動けない」

そう思って、求人サイトを開いては閉じる。
転職について調べては、「もう少し考えてからにしよう」と先延ばしにする。

そんな状態になっていないでしょうか。

結論から言えば、転職が怖いのはおかしいことではありません。

むしろ、人生に関わる大きな決断だからこそ、怖くなるのは自然なことです。

ただし、怖いという感情をそのまま放置してしまうと、いつまで経っても動けなくなってしまいます。

そこで大切なのが、

「なんとなく怖い」を「何が怖いのか分かる」に変えることです。

私自身、転職ではありませんが、就職活動で「怖くて動けない」という経験をしています。

この記事では、その経験も交えながら、転職が怖くて動けないときに、どうやって最初の一歩を踏み出せばいいのかを考えていきます。


転職が怖くて動けないのは当たり前

動物の本能

まず最初に伝えたいのは、

転職が怖いからといって、あなたが臆病なわけではありません。

転職を考えれば、

  • 今より良い会社に行けるか
  • 給料は上がるのか
  • 人間関係は大丈夫か
  • 自分の経験は通用するのか
  • 採用してもらえるのか
  • 転職して後悔しないか

など、いろいろなことを考えます。

しかも、今の会社を辞めるということは、生活そのものに影響するものです。

近所のコンビニに「ちょっと行ってくるか」くらいの感覚で決められるものではありません。

それだけ重要な決断なのですから、慎重になるのは当然です。

むしろ、

「怖い=ダメ」ではなく、「それだけ自分の人生を真剣に考えている」

と考えていいと思います。


私も就活で「怖くて動けない」を経験した

動けない

私自身、転職ではありませんが、初めての就職活動で「怖くて動けない」という経験をしました。

周囲では、

  • エントリーシートを書く
  • 自己分析をする
  • 業界分析をする
  • インターンに参加する

など、どんどん動き始めていました。

ところが私は、

「なんか怖いな……。もうちょっと後にしとこう!」

と、先延ばしにしていました。

もちろん、その間に不安がなくなったわけではありません。

むしろ何もしていないので、余計に不安になります。

そんなある日、友人から、

「あ、俺○○に内定出たわ」

と言われました。

日系の超大手企業です。

「そりゃそうだよな」と思いました。

その友人は、私が何もしていない間に努力して、実際に行動していたわけです。

そこでようやく、自分も動き始めました。

この経験から感じたのは、

怖いこと自体よりも、「怖いから」という理由で何もしない状態を長く続けることの方が怖い

ということです。


「なんとなく怖い」を放置すると、どんどん動けなくなる

なんとなく

「転職が怖い」と感じたとき、一番厄介なのが、

何が怖いのか自分でもよく分かっていない状態

です。

例えば、

「なんとなく転職が怖い」

だけでは、対策のしようがありません。

でも、これを細かくしてみるとどうでしょう。

「未経験の業界だから、入社して仕事についていけるか怖い」

なら、求人を調べたり、その業界で働いている人の話を聞いたりできます。

「今まで積み上げてきた経験が通用しないのが怖い」

なら、自分の経験を棚卸しして、転職市場でどのように評価されるのかを確認できます。

「面接が怖い」

なら、面接で聞かれる質問を調べたり、模擬面接を受けたりできます。

この違いは大きいですよね。

だから私は、

「なんとなく怖い」を「○○だから怖い」に変えることが大切

だと考えています。


転職で怖いことを、とにかく具体的に書き出してみる

ジャーナリング

では、実際に何をすればいいのでしょうか。

おすすめなのが、怖い理由を紙やスマホのメモに全部書き出すことです。

綺麗にまとめる必要はありません。

例えば、

転職が怖い理由

  • 転職先が見つからなかったらどうしよう
  • 今より給料が下がったらどうしよう
  • 未経験の仕事についていけなかったらどうしよう
  • 上司が怖かったらどうしよう
  • 人間関係が最悪だったらどうしよう
  • 面接で何を聞かれるか分からない
  • 不採用になったら自信を失いそう
  • 今の会社を辞めて後悔したらどうしよう
  • そもそも本当に転職したいのか分からない

こんな感じで十分です。

大事なのは、頭の中だけで考え続けないこと。

書き出してみると、

「俺が怖がっているのは転職そのものじゃなくて、面接だったんだ」

とか、

「給料が下がるのが一番怖いんだな」

と、見えてくることがあります。


人間は「分からないもの」を実際以上に怖く感じやすい

恐怖を感じる男性

転職が怖くなる理由の一つに、未知であることがあります。

例えば、転職したことがない人にとって、

「転職活動って何をするの?」

というところから分かりません。

面接も新卒以来やっていない。

転職先の職場も知らない。

一緒に働く人も知らない。

給料や仕事内容も、実際に働くまでは完全には分かりません。

こうなると、頭の中でどんどん想像が膨らみます。

私自身、就活のときには、

「このまま面接しても、どこも決まらなかったらどうしよう」

と考えていました。

でも、よく考えてみると、

「どこにも決まらない」という未来を具体的に検証したわけではありません。

ただ怖い。

だから、怖い。

そんな状態だったわけです。


恐怖はありえないことを本当だと想像させる

怖がる女性

ここはちょっと笑い話ですが、初めて転職活動をする人なら、

「面接って怖いな……」

となるのも分かります。

新卒以来5年も面接をしていなかったら、

「どんな人が出てくるんだろう」

「めちゃくちゃ詰められたらどうしよう」

「答えられなかったらどうしよう」

など、いろいろ考えてしまいます。

そして追い込まれてくると、

「なんか怖い人が出てきて詰められて、カレーでもぶっかけられたらどうしよう」

くらいまで想像してしまう。

いや、さすがにそんなことはないでしょう(笑)。

あっても100回に1回……いや、1000回に1回もないでしょう。

でも、追い込まれているときって、こういう「あり得るかもしれない最悪の未来」まで考えてしまうんですよね。

これこそ、漠然とした恐怖の怖いところです。

だから、

「自分は何をそんなに怖がっているんだろう?」

と、一度笑いながらでも具体化してみる。

それだけでも、恐怖との距離は少し縮まります。

笑えるところまで具体化すると、意外と怖さは小さくなるものです。

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「転職が怖い」を「○○が怖い」に変えれば、対策できる

ここまで来たら、次にやることはシンプルです。

怖さに対して、一つずつ対策を考えます。

例えば、

「転職先が見つからないのが怖い」

→ 求人を見て、自分の経験で応募できそうな会社があるか確認する。

「給料が下がるのが怖い」

→ 現在の年収と希望条件を整理して、求人の給与相場を見る。

「未経験だから怖い」

→ 求人票を見て、未経験可の求人がどれくらいあるか調べる。

「面接が怖い」

→ 面接で聞かれる質問を調べる。模擬面接をしてみる。

「人間関係が怖い」

→ 会社の口コミだけで判断せず、仕事内容や面接時の質問などから複数の情報を確認する。

「転職して後悔するのが怖い」

→ 転職で実現したいことと、絶対に譲れない条件を書き出す。

こうすると、

「怖い」→「確認することがある」

に変わります。

これが大切です。


最悪のケースを一度だけ具体的に考えてみる

最悪の事態

もう一つおすすめしたいのが、

「もし最悪の結果になったらどうなる?」

を一度考えてみることです。

例えば、

転職活動を始める

何社か落ちる

なかなか内定が出ない

とします。

そこで、

「終わった……」

と考えるのではなく、

「その場合、次に何をする?」

まで考えます。

応募先を変える。

履歴書を見直す。

面接対策をする。

応募数を増やす。

転職エージェントに相談する。

場合によっては、いったん転職活動を止めて現在の仕事を続ける。

こう考えてみると、

「失敗したら人生終了」ではない

ことが分かります。

転職活動には、途中で方向修正する余地がたくさんあります。

だからこそ、最悪のケースを曖昧なまま放置するのではなく、具体的にしてみることが大切です。

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転職することと、転職活動を始めることは別

あれはあれ、それはそれ

ここは特に覚えておいてほしいところです。

「転職が怖い」という人の中には、

転職活動を始める=今の会社を辞める

と考えている人がいます。

でも、実際には違います。

求人を見る。

転職サイトに登録する。

転職エージェントに相談する。

求人に応募する。

面接を受ける。

内定をもらう。

条件を確認する。

そこで初めて、入社するかどうかを判断する。

つまり、

最初の一歩を踏み出した時点で、転職が決定するわけではありません。

求人を見たからといって辞表を出す必要はありません。

エージェントに相談したからといって転職しなければならないわけでもありません。

応募したからといって、必ず入社するわけでもありません。

一つひとつの行動を小さく考えていいんです。


「転職するか」ではなく「転職できる状態」を作る

状態を作る

だから、最初から、

「絶対に転職する!」

と決めなくてもいいと思います。

むしろ、

「今より良い会社があるなら転職してもいい」

くらいから始めてもいい。

まずは自分にどんな求人があるのかを見る。

自分の経験がどの程度評価されるのか知る。

今より条件の良い求人があるのか確認する。

そうして情報が増えてくると、

「思ったより選択肢あるな」

となるかもしれません。

逆に、

「今の会社って、意外と条件悪くないな」

と気づく可能性もあります。

それなら、転職しなければいい。

これも立派な結論です。

転職活動は、必ずしも転職するためだけのものではありません。

自分の選択肢を確認するためにも使えます。


一人で考え続けると、余計に動けなくなる

孤独

もう一つ、私が大切だと思っているのが、

人を巻き込むことです。

怖くて動けないときに、一人でずっと考えていると、

「転職したら失敗するかも」

「でも今の会社も嫌だ」

「じゃあどうすればいいんだ」

「やっぱり転職怖い」

というループに入りやすくなります。

頭の中だけで考えていると、同じところをぐるぐる回ってしまうんですよね。

だから、誰かに話してみる。

転職した友人でもいい。

家族でもいい。

キャリアの専門家でもいい。

そして、具体的に動きたいなら、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。

自分では「市場価値がない」と思っていても、第三者から見ると違う評価になることがあります。

逆に、自分が思っているより準備が必要だと分かることもあります。

どちらにしても、一人で想像しているだけでは分からなかったことが見えてきます。


転職が怖いときに、今日できること

今すぐ

ここまで読んで、

「分かった。でも、結局何をすればいいの?」

という人もいるでしょう。

そんな人は、今日これだけで十分です。

① 転職が怖い理由を3つ書く

「なんとなく怖い」ではなく、

「○○だから怖い」

まで具体的にします。

② 求人を3件だけ見る

応募する必要はありません。

給与、仕事内容、必要な経験などを眺めてみましょう。

③ 今の会社に残る場合と転職する場合を比較する

「転職したら失うもの」だけではなく、

「このまま残ったら何を失うのか」

も考えてみます。

④ 誰か一人に話す

転職経験者でも、友人でも、専門家でも構いません。

一人で考え続けないことです。


怖いままでも、動いていい

行動する

転職が怖い。

それは別に悪いことではありません。

むしろ、自分の生活やこれまで積み上げてきたキャリアを大切にしているからこそ、怖くなるのだと思います。

だから、

「怖くなくなってから動こう」

と考えなくてもいい。

怖いままでいいんです。

ただ、

「なんとなく怖い」

を放置しない。

「私は○○が怖い」

まで言葉にする。

そして、

「では、その不安を小さくするために何ができる?」

と考える。

そこまでできたら、あとは小さく動いてみる。

求人を一件見るだけでもいいですし、

転職経験者に話を聞くだけでもいですし、

転職エージェントに相談するだけでもいい。

転職を決めなくてもいいんです。

人生を変える決断を、今日一日でする必要はありません。

まずは、自分の知らない選択肢を少しだけ見てみる。

そのくらいで十分です。

そして、もしかすると求人を眺めているうちに、

「あれ?思っていたより怖くないかも」

と思えるかもしれません。

怖さを消すことより、怖さを具体化することと、一人で抱え込まず、小さく動いてみること。

転職が怖くて動けないときは、そこから始めてみるといいかもしれません。

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