水産工場の年収はいくら?6年間働いた私が給料・残業代・キャリアを公開

給料 キャリア

水産工場への就職や転職を考えている人にとって、気になるのが「年収はいくらもらえるのか」という点ではないでしょうか。

求人票を見れば給与は確認できますが、実際に働いた場合にどのくらいの年収になるのか、残業代やボーナスはいくらなのかまでは分かりにくいものです。

私はこれまで6年間、水産工場で勤務した経験があります。

その中で2社の水産工場を経験しており、実際の年収は、

  • 1社目:約320万円
  • 2社目:約330万円

でした。

どちらも残業代込みの額面年収です。

ただし、年収だけを見ると10万円程度の違いですが、実際には休日・残業・有給休暇・キャリアアップの仕組みなどに大きな違いがありました。

この記事では、6年間水産工場で働いた私の経験をもとに、水産工場の年収や給料の内訳、残業、ボーナス、キャリアについて紹介します。

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水産工場の年収は会社によって大きく変わる

会社

まず結論からいうと、水産工場の年収は勤務する会社や仕事内容、残業時間によって変わります。

私が実際に働いた2社では、年収は以下のようになりました。

1社目2社目
年収約320万円約330万円
残業代約40万円残業代込み
ボーナス夏・冬あり夏・冬あり
仕事内容水産加工・出荷など水産加工
役職一般作業員→リーダー→工場長班長→主任→係長→課長
特徴実力主義年功序列

年収だけを見ると、2社の差はわずか10万円程度です。

しかし、働き方はかなり違いました。

1社目は繁忙期になると残業が増えて年収が上がる一方、2社目は繁忙期に人員を増やして対応することで、一人あたりの残業を抑える仕組みがありました。

そのため、水産工場への就職を考える場合は、年収だけでなく「残業」「休日」「有給」「昇給・昇進制度」まで確認することが重要だと感じています。

1社目の水産工場は年収約320万円だった

私が1社目に勤務したのは、30人規模の水産仲卸工場です。

そこでの年収は、残業代込みで約320万円でした。

給与の内訳は、おおよそ以下のようなものでした。

  • 基本給:月20万円
  • ボーナス:夏・冬合わせて基本給約1か月分
  • 残業代:約40万円
  • 年収:約320万円

基本給だけを見ると、それほど高い給与ではありません。

しかし、繁忙期には残業が増えるため、年間で見ると残業代が約40万円加算され、年収は約320万円になっていました。

ボーナスは夏と冬に支給

ボーナスは夏と冬にあり、合計すると基本給の約1か月分でした。

月給20万円だったため、ボーナスを合わせると年間の基本給+賞与は、

20万円×12か月+20万円=260万円

です。

ここに残業代約40万円が加わり、年間の額面収入が約320万円になっていました。

残業代は固定ではなく実働分が支給された

1社目で良かったと感じたのは、残業代の扱いです。

いわゆる固定残業制ではなく、定時以降に働いた時間に応じて残業代が支給されていました。

しかも、15分刻みで計算されていたため、「残業しているのに給与に反映されない」という感覚はありませんでした。

水産工場は繁忙期と閑散期の差が大きかったため、残業代も年間を通して一定ではありません。

閑散期は定時で帰ることが多く、基本給が中心。

一方で、繁忙期になると加工量や出荷量が増え、それに伴って残業時間も増えていきます。

その結果、繁忙期には残業代が一気に加算されるという働き方でした。

1社目は完全週休2日制ではなかった

年収を考えるうえで注意してほしいのが、休日数です。

1社目は完全週休2日制ではありませんでした。

隔週で土曜日の午前中に業務がありました。

水産業は市場の休みなどと連動して動いている部分があるため、中小規模の水産関連企業では、一般的な土日完全休みとは異なる勤務形態になる場合があります。

ただ、私の職場では土曜日の半日勤務を単純に「休日出勤」として考えるというより、平日に処理しなくても納品に間に合う商品の加工などを土曜日に回し、出荷量を調整するという意味合いがありました。

そのため、水産工場で働く場合は、

「土日休みなのか」だけでなく、実際の年間休日や土曜日の勤務頻度を求人票や面接で確認すること

をおすすめします。

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1社目は実力次第で早く昇進できる環境だった

工場現場

1社目のキャリアは比較的シンプルでした。

一般作業員→現場リーダー→工場長

という流れです。

特徴的だったのは、実力主義だったこと。

工場長には30代の若い方もいました。

そのため、年齢に関係なく仕事ができれば責任のあるポジションを目指せる環境でした。

水産工場というと「ずっと現場作業を続ける」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、実際には現場経験を積んでリーダーや工場長などの管理職を目指す道もあります。

2社目の水産工場は年収約330万円だった

水産工場

2社目は、水産系専門商社の自社工場です。

ここでの年収は、残業代込みで約330万円でした。

給与そのものは1社目と大きく変わりません。

1社目が約320万円だったのに対して、2社目は約330万円。

年収だけを比較すれば、年間10万円程度の違いです。

しかし、実際に働いてみると、働き方については2社目のほうが満足度が高かったです。

2社目は繁忙期でも人員を増やして対応していた

人員調整

1社目との大きな違いが、繁忙期の人員調整です。

水産工場は時期によって加工量が大きく変わります。

1社目では繁忙期になると残業時間が増えることで対応していました。

一方、2社目では、

  • 技能実習生
  • 派遣社員

などを活用して、繁忙期の人員を調整していました。

そのため、仕事量が増えても、社員一人ひとりに過度な残業が集中しにくい環境でした。

同じような年収でも、会社がどのように繁忙期へ対応しているかによって、働きやすさは大きく変わると感じました。

2社目では解凍工程の班長を2年間経験した

班長

私は2社目では、解凍工程の班長として約2年間勤務しました。

単純な作業員として働くだけではなく、班をまとめる立場を経験したことで、現場の仕事だけでなく、人員配置や工程を意識するようになりました。

キャリアとしては、

班長→製造工程長(主任クラス)→係長→製造課長

というルートがあり、1社目よりも明確でした。

そのため、「現場で経験を積んで、その後に管理職を目指す」というキャリアをイメージしやすい会社でした。

2社目は休日出勤があっても代休を取得できた

代休

2社目でも休日出勤が発生することはありました。

ただし、その場合は代休を取得することができました。

また、有給休暇についても、私が働いていた環境ではほぼ100%消化できていました。

そのため、年収自体は330万円程度と1社目から大きく上がっていませんでしたが、ワークライフバランスについては2社目のほうが満足度が高かったです。

ここから分かるのは、年収だけでは会社の良し悪しを判断できないということです。

年収320万円と330万円なら、数字だけを見れば2社目のほうが良いでしょう。

しかし、

  • 残業時間
  • 休日
  • 代休
  • 有給休暇
  • 昇進制度

まで見ると、印象は大きく変わります。

水産工場は年収よりも会社選びが重要

いろんな会社

私が6年間水産工場で働いて感じたのは、「水産工場だから年収が高い・低い」と一括りにはできないということです。

同じ水産工場でも、会社によって、

  • 基本給
  • ボーナス
  • 残業時間
  • 休日
  • 有給休暇
  • 人員配置
  • 昇進スピード
  • 年功序列か実力主義か

などが違います。

特に重要だと感じたのが、繁忙期への対応方法です。

繁忙期に社員の残業を増やして対応する会社もあれば、派遣社員などを増員して一人あたりの負担を抑える会社もあります。

求人票で「年収○万円」と書かれていても、その内訳まで見なければ実際の働きやすさは分かりません。

水産工場で年収を上げるには役職を目指す方法もある

役職

水産工場では、現場作業だけでなく、管理職を目指すキャリアもあります。

私が経験した会社では、

一般作業員→リーダー→工場長

というキャリアがありました。

また、別の会社では、

班長→主任→係長→課長

というルートがありました。

そのため、水産工場で長く働くのであれば、単純な作業だけを続けるのではなく、

現場を管理する側に回る

という選択肢もあります。

ただし、昇進のスピードは会社によってかなり違います。

私が経験した1社目は実力主義で、30代でも工場長になる人がいました。

一方、2社目は年功序列の色が強く、主任クラスでも30代後半、製造課長になると50代以上というイメージでした。

したがって、早く役職に就きたいのか、時間をかけて安定的にキャリアを積みたいのかによって、向いている会社は変わってくるでしょう。

水産工場の年収を見るときは残業代に注意

残業

求人を見るときに、個人的に特に確認してほしいのが残業代を含んだ年収なのかどうかです。

私の場合、1社目の年収320万円のうち約40万円は残業代でした。

つまり、残業がほとんどなければ、年間の収入はその分下がります。

逆に、繁忙期に残業が増えれば、その分だけ年収も増えます。

そのため求人票を見るときは、

「提示されている年収は基本給だけなのか、残業代や各種手当を含んだ金額なのか」

を確認しておきましょう。

水産工場への転職を考えるなら年収以外も確認しよう

俯瞰している女性

水産工場への就職・転職を考えているなら、年収だけではなく以下の項目も確認することをおすすめします。

  • 基本給はいくらか
  • ボーナスは何か月分か
  • 固定残業代はあるか
  • 残業代は別途支給されるか
  • 月の平均残業時間
  • 年間休日数
  • 土曜日の勤務があるか
  • 休日出勤時に代休があるか
  • 有給休暇を取得しやすいか
  • 昇給制度があるか
  • リーダーや管理職への昇進ルートがあるか

特に「年収○万円」という数字だけで判断するのはおすすめしません。

年収300万円でも残業が少なく休日が多い会社と、年収350万円でも残業が多い会社では、実際の満足度は大きく違うからです。

まとめ|水産工場の年収は会社と働き方で変わる

まとめ

私は6年間、水産工場で働き、2社を経験しました。

その実体験では、

1社目:約320万円
2社目:約330万円

という年収でした。

ただし、2社とも給与水準だけを見ると大きな違いはありませんでした。

一方で、

  • 残業の多さ
  • 繁忙期の人員調整
  • 土曜勤務
  • 休日出勤
  • 代休
  • 有給休暇
  • 昇進制度
  • 実力主義・年功序列

などにはかなり違いがありました。

そのため、水産工場の求人を見るときは、「年収はいくらか」だけではなく「その年収をどのようにして稼ぐのか」まで確認することが重要です。

私自身、6年間水産工場で働いたことで、現場作業だけでなく班長などの経験もしました。

もし水産工場への就職を考えているのであれば、給与だけでなく、将来的にどんなキャリアを歩める会社なのかまで考えて求人を選ぶことをおすすめします。

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