ベンチャー企業で大変だったこと3選|田舎の工場から東京へ突撃した話

大変 転職

「ベンチャー企業って、やっぱり大変なの?」

これからベンチャー企業への転職を考えている人なら、一度は気になるのではないでしょうか。

結論から言うと、ベンチャー企業は結構大変です。

……と、いきなり身も蓋もないことを言いましたが、ここでいう「大変」は、単純に「仕事が多い」「残業が多い」という話ではありません。

私の場合は、会社も仕事も、とにかく展開が早かったです。

私は20代後半まで、のんびりとした田舎で暮らしていました。

そして、それまで積み上げてきた安定基盤の工場勤務というキャリアをかなぐり捨て、突如として東京のベンチャー企業へ突撃しました。

周囲からは「先進国へ竹やりで突っ込むようなものだ」と、言われたりもしました。

もちろん、私なりの思惑はありました。

新卒時代、Webエンジニアを目指して東京で就活していたことがあります。

一度は田舎に戻りましたが、

「人生は一度きりだし、もう一回東京で挑戦してみるか」

そう考え、今度はWebライターを志して竹やりで突撃したわけです。

そして、実際にベンチャー企業へ入ってみました。

当たり前ですが、結構大変でした。

今回は、そんな私が東京のベンチャー企業で実際に経験した「大変だったこと」を3つ紹介します。

これから転職する方や、ジャンルは違っても何かに挑戦しようとしている方に、少しでも参考になれば幸いです。

とはいえ、当時は大変だったものの、今振り返るとなかなかできない経験でした。

私は後悔していません。

※一部、会社や個人が特定されないように内容をぼかしています。
※あくまで私が経験した一例であり、すべてのベンチャー企業に当てはまるわけではありません。

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その1:入社2か月で主要メンバーが2人が新天地へ…

卒業

会社に入社したら、歓迎会がありますよね。

私が入社した会社でも、もちろんありました。

新入社員が抱負や自己紹介を述べ、既存社員も一人ずつ自己紹介をしていきます。

親睦を深める、ごく普通の歓迎会です。

まずは私と、もう一人の新人が自己紹介と抱負を語りました。

そして時計回りに、既存社員の自己紹介へ移っていきました。

「えー、事務関連の○○です。社内では既存のお客様へのアフターフォローなどをやっています。……」

ここまでは普通です。

ところが、その方が続けました。

「……と言いたいところですが、自分自身、事業をやってみたいという気持ちもありまして、代表にお話をさせてもらい、○日付けで退社する運びとなりました」

「……まじか」

入社して間もない私には、なかなかの衝撃でした。

ただ、その方は事務部門を統括する立場だったので、後任として入られた方がいました。

「まあ、そういうこともあるよね」

と思いながら、次の人へ。

そして、時計回りに回ってきたのが、会社のナンバー2ともいえる営業のエース。

自己紹介も早々に、

「えー、○○さんが先に発表してしまった手前、言いにくいところもあるんですが……実は私も……」

「まじか……」

まさかの2人目。

さすがに新人の私としては、歓迎会でいきなり会社の主要人物が2人も退職すると知らされるとは思いませんでした。

もちろん、その人にはその人の人生があります。

会社を辞めて、自分で事業をやりたいという気持ちがあるなら、それは素晴らしいことです。

ただ、入社したばかりの人間からすると、

「ベンチャーって、こんな感じなの?」

という洗礼を受けたような出来事でした。

教訓その1:ベンチャーは80年代の少年漫画バリに展開が激しい。

怒涛の展開

その2:在籍中に会社が倒産しかけた

ピンチ

これは、今振り返っても結構な経験でした。

大企業と比べると、ベンチャー企業は資本や人員に余裕がないケースがあります。

特に事業の柱が少ない会社では、一つの事業が大きく崩れたときに、会社全体へ与えるダメージも大きくなります。

私が働いていた会社も、まさにそんな状況でした。

当時、会社の主要な集客導線はSNSでした。

そして、数字を取るために、かなり攻めた投稿をする方針を取っていました。

当然、プラットフォーム側からすれば、

「ちょっと尖りすぎじゃない?」

ということもあるわけです。

いわゆるシャドウバンのような警告を何度か受けていました。

高校で例えるなら、

「お前、これ以上やったら退学だからな」

くらいの警告です。

ところが、数字自体は取れている。

そのため社内は、

「いけるぞ!」

というイケイケモード。

数字が出ている以上、攻める理由も分かります。

私自身も、そのときは会社の一員として目の前の仕事をしていました。

ところが、ある日。

主要な3つの集客導線のうち、2つがほぼ同時にバン。

「…………」

これはさすがに、笑えません。

それまで会社を支えていた集客導線が一気に崩れたわけです。

社内の空気も一変しました。

某ギャンブル漫画の主人公ばりに床に崩れ落ちた社長の姿が、今でも脳裏にこびりついています。

教訓2:ベンチャーはいつ爆散するかわからない。

予測不能

もちろん、これはベンチャー企業すべてに当てはまる話ではありません。

資金力があり、複数の事業を持ち、経営基盤がしっかりしている会社もあります。

ただ、ベンチャーへ転職するなら、

「会社が成長する」という可能性だけではなく、「事業がうまくいかなかったらどうなるのか」という視点も持っておいたほうがいい。

私はこの経験から、会社に安定を求めすぎるのは危険だと感じました。

会社が自分の人生をずっと守ってくれるとは限りません。

だからこそ、

自分自身のスキルを磨いておく。

これはかなり大事だと思います。

「自由に働けるから最高!」

と自由にかまけていると、いざ環境が変わったときに、自分自身が何もできなくなっている可能性があります。

会社が成長しているときも、そうでないときも、

自分の市場価値を少しずつ高めておく。

これはベンチャーに限らず、これからの時代には大切な考え方なのかもしれません。


その3:出社した朝に営業メインクローザーを担当することになった

決意の朝

これも、ベンチャーらしいと言えばベンチャーらしい出来事でした。

当時、会社は人手不足。

そんな時期に、営業講演を担当する予定だった社員が、発熱してしまいました。

これは仕方ありません。

人間だもの。

そこで、急遽かなり腕の立つ外注の方へ依頼し、なんとか開催できる状態まで持っていきました。

ところが、当日。

その外注の方から連絡が。

「申し訳ありません。ものすごい高熱でパフォーマンスが難しく、当日で大変恐縮ながら、キャンセルとさせていただきたく存じます」

……仕方ない。

風邪も流行っていたし。

しかし、問題は一つ。

「じゃあ、誰がやるの?」

ということです。

私がそう考えている間にも、社長から一言。

「うーん、○○→私、だな。すまん急で。これ台本だから読み込んで、なんとかしてくれ」

「私?」

朝9時。

出社。

講座開始は13時。

移動時間や準備時間を考えると、実質的に台本を読み込める時間は2時間半ほど。

講座の時間は4時間でした。

その瞬間、

負けられない戦いのゴングが鳴りました。

とりあえず私は近場のカラオケへ直行。

渡された台本を開きます。

両面印刷で、50ページはありました。

「……これ、2時間半じゃむりだな…」

と早々に悟りましたが、とりあえず音読しました。

そして12時半。

会場へ向かう時間になりました。

結果、

大体半分しか読み終わっていませんでした。

「これは……あれだな」

「勢いで場を制圧しよう!!」

人間は第一印象が重要だという、いわゆるメラビアンの法則を思い出し、

「最初の数分に全てを賭けよう」

と決意。

登場するときは、落ち着き払い、めちゃくちゃゆっくりして、堂々と立つ。

受講生の目をそらさない。

一人3秒くらい見つめる。

全員を見つめ終わったところで、

「ゾス!!!」

気合120%。

あとでビデオを見返したところ、

完全にキマってましたし、多分変な脳汁出てました。

ただ、当然ながら4時間もテンション120%では持ちませんし、後半は台本を覚えてないのでちらちら見ながらでした。

後半になるにつれてスタミナが失速。

当然キャラも変わり、

しっとりと終了。

最初と最後で別人です。

それでも、初手が功を奏したか、なんとかノルマだった成約率5割はキープ。

どうにかこうにか、事なきを得ました。

教訓3:いつ何時、ピンチやチャンスが巡ってくるかわからない。

ピンチとチャンス

ベンチャー企業では、必ずしも、

「これはあなたの仕事です」

と明確に線引きされているとは限りません。

人が足りなければ、別の仕事を任される。

誰かが休めば、その穴を誰かが埋める。

そして、その「誰か」が自分になることもあります。

大変です。

でも、その一方で、

普通に会社員をしていたら、なかなか経験できない仕事を任されることもあります。

私自身、この営業講座の経験がなければ、

「4時間の講座をぶっつけで一人で担当する」

なんて経験は、おそらくしていません。

準備不足だったことは反省しています。

ただ、あの状況でなんとかやり切った経験は、その後の自分にとって一つの自信にもなりました。


ベンチャー企業はやっぱり大変だった

こうして書き起こしてみると、

「結構大変だったな」

と思います。

ただ、不思議なことに、今となってはいい思い出になっています。

田舎で工場勤務をしていた頃の自分には、こんな経験は想像もできませんでした。

会社の状況が変わり、人が変わり、自分の仕事も変わる。

その中で、自分で考えて動かなければならない。

それがベンチャー企業の大変さなのだと思います。

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ベンチャー企業の大変さは「仕事が多い」だけではない

荒波

ベンチャー企業というと、

「忙しい」

「残業が多い」

「給料が安い」

といったイメージを持つ人もいるかもしれません。

もちろん、そういう会社もあるでしょう。

ただ、私が実際に働いて感じたのは、ベンチャー企業の大変さは、仕事量だけでは測れないということです。

むしろ、「何が起こるかわからない」ことが肝なのかもしれません。

会社そのものが、まだ完成していないからこそ、

  • 自分で考える
  • 自分で動く
  • 必要なら他の仕事もやる
  • 問題が起きたら対応する
  • 前例がなければ自分たちで考える
  • なにより、備えておく

ということが大事だと身をもって知りました。

ただ、

「決められた仕事だけをするより、自分で色々やってみたい」

という人にとっては、面白い環境でもあります。


ベンチャー企業が大変かどうかは、結局「その大変さが合うか」

相性

私の経験だけで、

「ベンチャー企業は大変だからやめたほうがいい」

とは思いません。

実際、私は大変だったものの、挑戦したこと自体を後悔していません。

むしろ、

田舎の工場勤務から東京のベンチャー企業へ飛び込んだからこそ経験できたことが、たくさんありました。

大切なのは、

「ベンチャー企業は大変なのか?」

だけではなく、

「どんな大変さなら、自分は耐えられるのか?」

を考えることだと思います。

変化が激しいことが苦痛なら、ベンチャーは合わないかもしれません。

一方で、

「毎日同じことをするほうが苦痛」

「自分で考えて仕事を作りたい」

「若いうちから色々な経験を積みたい」

方は向いているかもしれません。

※もちろん、ベンチャー企業といっても会社によって環境は大きく異なります。転職を考える場合は、企業の事業内容や経営状況、社員の働き方などを事前に確認することをおすすめします。

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