水産工場はきつい?6年間働いた私が感じた7つの理由

水産 キャリア

「水産工場はきつい」「すぐ辞めたくなる」という話を耳にしたことはありませんか?

就職や転職を考えている方の中には、「実際のところどうなんだろう」と気になっている人も多いと思います。

私は地元の小さな水産工場で3年間、その後、業界では準大手クラスの水産商社の自社工場で3年間勤務しました。

結論から言うと、水産工場は決して楽な仕事ではありません。

暑さや寒さ、体力仕事、生魚のにおいなど、人によってはかなり厳しく感じる環境です。

しかし一方で、未経験でも働きやすく、コツコツ仕事をするのが好きな人には向いている職場でもあります。

この記事では、私が6年間働く中で実際に感じた「きつい」と思ったポイントを7つ紹介します。


① 夏は暑く、冬は寒い

寒暖差

私が働いていた1社目では海藻部門、2社目では海外から輸入された冷凍水産物の解凍・味付け工程を担当していました。

食品工場というと室内で一定の温度に保たれているイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、水産工場ではそうとは限りません。

1社目では屋外作業も多く、夏は炎天下の中で原料の搬入を行い、冬は冷たい風を受けながら作業をすることもありました。

特に印象に残っているのは、トレーラーで運ばれてきた大量のわかめを倉庫へ搬入する作業です。冬でも汗だくになるほど体を動かしたあと、今度は品質管理のために冷凍庫へ商品を運びます。

汗をかいた状態で冷凍庫へ入るため、一気に体が冷え、想像以上に体力を消耗しました。

2社目でも冷凍原料を扱っていたため、作業場所によっては寒さを感じることが多く、温度差への適応が必要でした。

体力に自信がある人でも、最初はこの環境に慣れるまで苦労すると思います。


② 生魚のにおいが服につく

においを気にする

水産工場で働く以上、魚のにおいは避けられません。

仕事が終わる頃には作業着だけでなく、服や髪にもにおいが付いてしまいます。

私は仕事が終わると、そのまま遊びに行くことはほとんどなく、一度帰宅してお風呂に入り、着替えてから出掛けるようにしていました。

また、扱う魚介類によってにおいの強さも変わります。

特に牡蠣の加工を行っていた時期は独特のにおいが強く、そのタイミングで入社した方が「どうしても耐えられない」と言って1週間も経たず退職したことがありました。

もちろん慣れてしまえば気にならなくなる人もいます。

しかし、魚のにおいそのものが苦手な方にとっては、かなり大きなハードルになるでしょう。


③ 朝が早い

早朝

私が勤務していた会社では通常は8時出勤でした。

しかし、繁忙期になると早出勤務があり、朝4時に出勤する日もありました。

特に年末や繁忙シーズンは出荷量が一気に増えるため、早朝から作業を始めることも珍しくありません。

もちろん早出手当は支給されます。

しかし、生活リズムを整えることが苦手な人や夜型の人にとっては、かなりきつく感じると思います。

一方で朝型の生活が苦にならない人であれば、それほど大きな負担にはならないかもしれません。


④ 体力仕事

運動量

私が一番きついと感じたのは体力仕事でした。

2社目はある程度機械化されていましたが、1社目ではほとんど人の力で運ぶ作業が多く、毎日が筋トレのようでした。

今でも覚えているのは入社初日です。

一日が終わる頃には汗だくで魚のにおいに包まれ、体はクタクタでした。

帰宅してご飯を食べ、お風呂に入ると、そのまま泥のように眠ってしまいました。

「この仕事、本当に続けられるのだろうか」

そう思ったことを今でも覚えています。

ただ、不思議なことに数か月経つと体も慣れてきます。

最初は誰でもきついですが、徐々に体力が付いていくことも実感できました。


⑤ 私が働いた職場では飲み会が多かった

飲み会

これは会社による部分が大きいですが、私が勤務した2社では飲み会が比較的多い職場でした。

2社目では配属初日に上司から「飲める?今度行こうよ」と声を掛けられたことを覚えています。

私は付き合い程度にお酒が飲めたので、飲み会を通して先輩との距離が縮まり、仕事もしやすくなりました。

もちろん現在では飲み会を強制する会社は減っています。

しかし、人間関係を大切にする職場では、こうした交流の場が多い会社もあります。

お酒が飲めなくても問題ありませんが、コミュニケーションを取る姿勢は大切だと感じました。


⑥ 「見て覚えろ」の文化

わからない

私が入社した頃は、「見て覚えろ」という文化がまだ残っていました。

初日に「そこに立って見ていて」と言われ、そのまま作業が始まります。

専門用語も略語ばかりで、何を言っているのか分からないことも少なくありませんでした。

正直、最初はかなりストレスでした。

それでも私は、分からないことをメモしたり、朝早く出勤して準備を手伝ったり、先輩が次に何を求めているのかを考えて動くようにしました。

すると少しずつ仕事を任せてもらえるようになり、信頼も得られました。

最近は教育体制が整っている会社も増えていますが、現場では「まずやってみる」という雰囲気が残っている会社もあると思います。


⑦ 現場作業だけではスキルが身につきにくい

水産加工

最後に感じたのがキャリア面です。

現場作業だけを続けていると、他業界でも評価されるようなスキルは身につきにくいと感じました。

もちろん魚の知識や加工技術、衛生管理などは身に付きます。

しかし、将来的な収入アップを目指すのであれば、生産管理や品質管理、リーダー職、水産営業などへキャリアアップしていくことが重要だと思います。

私自身も「このまま現場だけで終わるのではなく、もっと幅広いスキルを身につけたい」と考えたことが、転職を考えるきっかけの一つになりました。


まとめ

まとめ

水産工場は決して楽な仕事ではありません。

暑さ・寒さ、魚のにおい、体力仕事、早朝勤務など、人によっては大きな負担になるでしょう。

しかし、その一方で未経験からでも挑戦しやすく、コツコツ仕事をするのが好きな人には向いている仕事でもあります。

私自身、この6年間で忍耐力や責任感、チームで働く大切さを学ぶことができました。

もし水産工場への就職や転職を考えているなら、「きつい」という情報だけで判断するのではなく、自分の性格や働き方に合っているかどうかを考えて選ぶことをおすすめします。

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