工場勤務の運動量は多い?6年間働いた経験から仕事内容別に解説

工場で働く人 キャリア

「工場勤務って、実際どれくらい体を動かすの?」

工場への就職・転職を考えている人なら、このような疑問を持つのではないでしょうか。

工場というと、重い荷物を持ったり、ライン作業で一日中立っていたりするイメージがあるかもしれません。

しかし、工場勤務の運動量は、工場や仕事内容によって大きく異なります。

私はこれまで水産系の工場で6年間働いてきました。

その中で2社を経験しましたが、同じ水産系の食品工場でも、運動量にはかなりの違いがありました。

1社目は機械化がそれほど進んでおらず、原料の荷受けや運搬、パレット積みなど、かなり体を使う仕事がありました。

一方、2社目は工程や部署が明確に分けられ、機械化も進んでいたため、1社目と比較すると運動量は少なく感じました。

ただし、10kgほどの冷凍原料を扱うこともあり、冬でも作業後には汗だくになることもありました。

この記事では、私が6年間工場で働いた経験をもとに、

  • 工場勤務の運動量はどのくらいなのか
  • どんな工場・仕事が体力的にきついのか
  • 同じ食品工場でもなぜ運動量が違うのか
  • 工場勤務で痩せるのか、筋肉がつくのか
  • 運動量の多い工場を求人票から見分ける方法

について、できるだけ具体的に解説します。

なお、工場にはさまざまな種類があるため、あくまで私が実際に経験した水産工場を中心とした話であることはご了承ください。

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工場勤務は運動量が多い?結論は仕事内容によって違う

工場

結論から言えば、工場勤務だから運動量が多いとは一概に言えません。

工場には、

  • 食品工場
  • 自動車工場
  • 半導体・電子部品工場
  • 化学工場
  • 医薬品工場
  • 化粧品工場
  • 紙・印刷工場
  • 金属加工工場
  • 機械工場
  • 繊維工場

など、さまざまな種類があります。

さらに、同じ工場の中でも担当する工程によって仕事内容は変わります。

例えば食品工場でも、

原料の荷受け・運搬

検品・計量・包装

では、必要な身体の動かし方がまったく違います。

前者は重量物を持ったり運んだりするため、かなり体力を使います。

一方、後者は立ちっぱなしになることはあっても、その場から大きく移動することは少ない場合があります。

そのため「工場勤務の運動量」を考えるなら、単純に工場の種類だけを見るのではなく、

どの工程で、何を持ち、どれくらい移動するのか

を見る必要があります。


工場勤務の運動量を左右する5つのポイント

キーポイント

工場の仕事でどれくらい体を動かすのかを考えるとき、私は次の5つを見ると分かりやすいと思っています。

1. 立っている時間

工場では、座って作業する仕事よりも立ち仕事が多い傾向があります。

特にライン作業や食品工場では、作業台の前に立ったまま、長時間作業するケースがあります。

私自身も水産工場で働いていたときは、台の上で立ちっぱなしになる時間がかなりありました。

ただし、立っていることと、歩き回っていることは別です。

立ちっぱなしでも、その場で作業するのであれば「歩く」という意味での運動量はそれほど多くありません。

それでも長時間続けば、足や腰には負担がかかります。

つまり、「歩いていないから楽」とも言い切れないのが工場の立ち仕事です。


2. 歩く・移動する量

次に重要なのが、仕事中にどれくらい移動するかです。

例えば、

  • 作業場所から倉庫まで原料を運ぶ
  • 別の工程まで製品を運ぶ
  • 工場内を頻繁に行き来する
  • パレットや台車を移動させる

といった仕事では、単純なライン作業よりも移動量が増えます。

同じ「立ち仕事」でも、

その場で8時間作業する仕事

工場内を何度も行き来する仕事

では、体感する運動量はかなり違います。


3. 重量物を持つ・運ぶ量

個人的には、工場勤務のきつさを左右する大きなポイントだと思っています。

例えば、

  • 5kg
  • 10kg
  • 20kg
  • それ以上

といった重量物を繰り返し持つ仕事では、単純に重量だけでなく回数も重要になります。

10kgのものを一度持つだけなら、それほど大きな負担ではないかもしれません。

しかし、それを何十回、何百回と繰り返すとなれば話は変わります。

さらに、

持つ→歩く→置く→戻る

という動作を何度も繰り返す仕事なら、かなりの身体的負荷になります。

私が経験した水産工場でも、10kgほどの原料を扱う仕事がありました。

このような重量物の扱いは、工場勤務の運動量を考えるうえで無視できない要素です。


4. しゃがむ・かがむなどの動作

意外と見落とされやすいのが、姿勢の変化です。

工場では、

  • 下にある原料を取る
  • 箱を床から持ち上げる
  • パレットに積む
  • 低い位置の商品を扱う

など、しゃがんだり、かがんだりすることがあります。

一回だけなら大したことがなくても、これを何度も繰り返すと腰や脚への負担になります。

特に重量物を扱う場合は、単純に「重い」というだけではなく、どの姿勢から持ち上げるのかも重要です。

私自身、工場の先輩から身体を壊さないための動作について何度も注意された経験があります。


5. 同じ動作を繰り返す量

工場勤務では「動く量」だけではなく、同じ動作をどれだけ繰り返すかも重要です。

例えば、

  • 商品を取る
  • 計量する
  • 並べる
  • 包装する
  • 箱に入れる

といった作業を延々と繰り返す場合があります。

これは歩き回る仕事とは違いますが、決して「何もしていない」わけではありません。

むしろ、同じ動作を長時間続けることで、特定の部位に負担が集中することがあります。


同じ食品工場でも運動量はまったく違った

違う

ここからは、私自身の経験を紹介します。

私は社会人になってから、2社の水産系工場で働きました。

どちらも食品工場という点では共通しています。

しかし、実際に働いてみると運動量はかなり違いました。

結論から言えば、

1社目のほうが圧倒的にハードでした。

1社目は中小規模の水産系卸で、機械化がそれほど進んでいませんでした。

一方、2社目は準大手クラスの企業で、工程や部署が比較的明確に分けられており、機械化も進んでいました。

この違いによって、同じ水産系の食品工場でも身体の使い方がかなり変わりました。


【実体験】1社目の水産工場はかなり運動量が多かった

デバンニング

1社目では、原料の荷受けから加工、パッキング、出荷まで、さまざまな工程に関わっていました。

中でも特に運動量が多かったのが、原料の荷受けです。

いわゆるコンテナデバンニングと呼ばれる作業で、10数トンのトレーラーで運ばれてきた原料を、倉庫へ運び出していきます。

原料は一箱あたり10kgほど

これをひたすら運びます。

もちろん一人で行うわけではなく、複数人で協力して作業します。

それでも、小休止を挟みながら2時間半ほど続ける作業だったため、かなり身体にこたえました。

当時の私は20代前半で、普段から運動もしていました。

それでも作業が終わる頃にはヘロヘロです。

冬場でも汗をかき、着替えのシャツが必要になるくらいでした。

そして印象的だったのが、若い自分だけが疲れていたわけではないことです。

一緒に作業していたベテランの方も、作業が終わるとかなりぐったりしていました。

この経験から、私は工場勤務の運動量について、

「工場だから体力仕事」なのではなく、どの工程で何をするかによって、運動量は大きく変わる

と考えるようになりました。


原料を運ぶだけではない。パレット積みもかなり体力を使う

パレット

1社目では、原料を扱う作業以外にも、パレット積みを行うことがありました。

商品を規格ごとに分け、包装された段ボールや発泡スチロール箱をパレットへ積み上げていきます。

その後、フォークリフトで計量場へ運び、工場長と送り先の伝票をダブルチェック。

そして、指定された時間までに運送業者へ引き渡します。

こうして見ると、

工場勤務=ラインの前で同じ作業をする

だけではありません。

原料を受け取り、

加工・包装し、

商品をまとめ、

パレットに積み、

出荷する。

このように、工程によってはかなり身体を使います。

特にパレット積みは、商品を何度も持ち上げて積み上げるため、私の経験では運動量の多い+神経を使う仕事でした。


ベテランの腰を見て「身体を壊さないこと」の重要性を知った

腰痛

もう一つ印象に残っているのが、長年働いているベテランの方の身体です。

私が働いていた工場では、10年以上勤務している方の中に腰を痛めている方もいました。

もちろん腰の状態には個人差がありますし、工場勤務だけが原因とは限りません。

ただ、重量物を扱う仕事を長年続ける以上、身体への負担を軽く考えるべきではないと感じました。

そのため、私自身も先輩から、

  • 背中を曲げて持ち上げない
  • 下にあるものを取るときは足を使う
  • 無理な姿勢で持ち上げない
  • 自力でやらない。協力を仰いだり、フォークを使う

といった身体の使い方について、何度も注意されました。

これは実際に工場で働いてみなければ分からなかった部分です。

2社目の水産工場は運動量よりも神経を使う仕事だった

神経

運動量が多い仕事ほど、単純に「体力があれば大丈夫」と考えないことも重要です。

2社目の工場は、1社目と同じ水産系でしたが、仕事の進め方はかなり違いました。

こちらは部署や工程が比較的明確に分けられていました。

私が所属していたのは「解凍班」です。

荷受けされた冷凍原料を、品質や食感を落とさないように徐々に解凍し、次の工程へ引き渡す仕事でした。

後には班長も経験しましたが、扱う原料は数十品目に及び、それぞれで解凍方法も異なります。

そのため、1社目のような「とにかく身体を動かす」という仕事とは少し違いました。

もちろん体力を使う場面はあります。

10kgほどに固められた冷凍原料を扱うこともありましたし、衛生管理上、白衣を着て作業します。

そのため、冬でも作業終了後には汗だくになることがありました。

ただ、1社目と比較すると、私自身は明らかに運動量が少ないと感じていました。

むしろ大きかったのは、

原料の状態を見ながら、歩留まりを落とさず、次の工程に予定通り引き渡す

という部分です。

つまり、身体的な疲労だけではなく、判断や集中力を使う疲れも大きかったのです。


「疲れる仕事」と「運動量が多い仕事」は同じではない

同じじゃない

ここは工場勤務を考えるうえで、かなり重要だと思います。

工場の仕事を知らない人からすると、

「仕事が終わってヘトヘトになる=運動量が多い」

と思うかもしれません。

しかし、実際にはそうとは限りません。

例えば、

A:重量物を何度も運ぶ仕事

なら、身体的な運動量はかなり多いでしょう。

一方で、

B:その場に立って細かい確認や計量を続ける仕事

は、歩き回るわけではありません。

それでも長時間立っていれば足腰は疲れますし、ミスが許されない仕事なら集中力も消耗します。

私自身、2社目ではこの違いを感じました。

そのため、

「工場勤務は疲れる?」

「工場勤務は運動量が多い?」

は、完全に同じではありません。


2社とも基本は立ち仕事だった

立ち仕事

ちなみに、1社目と2社目に共通していたのが、台の上で立って作業する時間が長かったことです。

工場勤務では、重量物を持ったり歩き回ったりしなくても、長時間立ったまま仕事をすることがあります。

座って仕事をする場合とは違い、勤務時間中ずっと同じ姿勢になれば、足や腰への負担も無視できません。

実際、私が働いていた職場では、長時間の立ち仕事に対応するために、腰まわりのサポート用品を使っている人もいました。

ただし、ここでも注意したいのは、

立ち仕事=運動

と単純に考えないことです。

立っていることは身体活動の一つではありますが、健康のために行うウォーキングや筋トレなどとは目的も身体への刺激も違います。


工場勤務は運動不足にならない?

運動不足

では、工場勤務なら運動不足にならないのでしょうか。

これも仕事内容によります。

例えば、

  • 重量物を運ぶ
  • 工場内を頻繁に移動する
  • パレット積みをする
  • 荷受けをする

といった仕事なら、勤務中にかなり身体を動かします。

一方、

  • 検査
  • 計量
  • 機械操作
  • 細かな組立
  • 包装

など、移動が少ない仕事もあります。

さらに、運動量が多い仕事でも、仕事で同じ動作を繰り返すことと、健康目的の運動は別物です。

例えば、毎日同じ筋肉を使い続ける仕事なら、身体の一部に負担が集中する可能性があります。

そのため、

「工場で働いているから、仕事以外に身体を動かす必要はない」

とまでは言えません。


工場勤務は痩せる?筋肉がつく?

マッチョな男

工場勤務を考えている人の中には、

「工場で働けば痩せる?」

「筋肉がつく?」

と気になる人もいるでしょう。

これも仕事内容によって大きく変わります。

私自身の経験では、機械化の程度によって、働いている人の身体つきにも違いを感じました。

1社目は比較的機械化されておらず、重量物を持ったり運んだりする作業が多い職場でした。

そこで長年働いている50代以降のベテランの方には、細身で筋肉質、そして動きが俊敏な方が多かったという印象があります。

一方、機械化が進んでいた2社目では、比較的太めの方も多いように感じました。

もちろん、これはあくまで私が6年間働いた中で感じた個人的な印象です。

年齢、食生活、体質、仕事内容、勤務時間など、身体つきに影響する要素はたくさんあります。

したがって、

「肉体労働をすれば必ず痩せる」

とは言えません。

ただ、重量物を繰り返し扱ったり、頻繁に移動したりする仕事では、それだけ身体を使う機会が増えるのは間違いありません。


「工場の運動量」を見極めるなら求人票のここを見る

求人票

もし、

「工場で働きたいけれど、できれば運動量が少ない仕事がいい」

あるいは、

「せっかくなら身体を動かす仕事がしたい」

と考えているなら、求人票の仕事内容を細かく見ることをおすすめします。

単純に「工場勤務」と書かれているだけでは判断できません。

重量物の有無

まず確認したいのが重量物です。

「重量物あり」「○kg程度の原料を扱います」などの記載があれば、身体的負荷をイメージしやすくなります。

特に化学系製造工場では、原料や製品を繰り返し持ち上げる仕事があります。


荷受け・運搬があるか

運動量を重視するなら、

  • 荷受け
  • 原料運搬
  • パレット積み
  • 出荷
  • 倉庫作業

などの言葉にも注目しましょう。

私の経験では、このような工程はライン作業よりも身体を動かす場面が増えやすいと感じました。


「立ち仕事」だけで判断しない

「立ち仕事」と書いてあるからといって、必ずしも運動量が多いわけではありません。

例えば、

その場で立って検査する仕事

工場内を歩きながら商品を運ぶ仕事

では、運動量はかなり違います。

したがって、

「立ち仕事ですか?」

だけではなく、

「作業中はどれくらい歩きますか?」

まで確認すると、より実態が分かります。


機械化されているか

今回、私自身が6年間働いて特に感じたのがここです。

機械化されているかどうかで、同じ工場でも運動量が大きく変わる可能性があります。

人が運ぶのか。

機械や設備が運ぶのか。

人がパレットへ積むのか。

機械が補助するのか。

こうした違いだけでも身体への負担は変わります。


工程が細かく分けられているか

もう一つが工程分けです。

一人の作業者が、

「荷受け→加工→包装→出荷」

まで幅広く担当するのか。

それとも、

「解凍担当」「加工担当」「出荷担当」

のように細かく分けられているのか。

これによっても仕事中の動き方は変わります。


工場勤務の運動量についてよくある質問

工場勤務は体力がない?

必ずしもそうではありません。

工場にはさまざまな仕事があり、重量物をほとんど扱わない仕事もあります。

一方で、荷受けや運搬、パレット積みなど、かなり身体を使う仕事もあります。

「工場だから体力が必要」ではなく、応募する仕事の仕事内容を確認することが肝だと考えています。


工場勤務は一日中歩き回る?

これも仕事内容によります。

私が経験した水産工場では、立ちっぱなしで作業する時間も多く、必ずしも一日中歩き回っていたわけではありません。

逆に、原料の運搬や荷受けなどでは、かなり身体を動かしました。

そのため、「工場勤務=歩き回る仕事」というイメージも正確ではありません。


工場勤務は運動不足の解消になる?

仕事中に身体を動かすという意味では、座り仕事より活動量が多い仕事もあります。

ただし、仕事と運動は同じではありません。

特定の動作を長時間繰り返したり、同じ姿勢を続けたりする仕事もあるため、健康維持のための運動とは分けて考えたほうがいいでしょう。


工場勤務で筋肉はつく?

重量物を繰り返し扱う仕事なら、身体を使う機会は多くなります。

ただし、筋肉をつけることを目的とした筋トレとは負荷のかかり方が違います。

また、仕事内容によってはほとんど重量物を扱わない場合もあります。


工場勤務は痩せる?

これも一概には言えません。

仕事で身体を動かす量だけでなく、食事量や生活習慣、仕事内容などによって変わります。

私自身、6年間で異なる2つの水産工場を経験しましたが、運動量にはかなり差がありました。


まとめ:工場勤務の運動量は「工場」ではなく「仕事内容」で決まる

工場で作業する人

ここまで、私自身の6年間の工場勤務経験をもとに、工場勤務の運動量について紹介しました。

結論をもう一度まとめると、

工場勤務だから運動量が多い、とは限りません。

運動量を左右するのは、

  • 立っている時間
  • 歩く・移動する量
  • 重量物を持つ回数
  • しゃがむ・かがむ動作
  • 同じ動作を繰り返す頻度
  • 機械化の程度
  • 工程分け

などです。

私自身、6年間で2社の水産工場を経験しましたが、同じ食品工場でも運動量にはかなりの差がありました。

1社目では、10kgほどの原料を扱う荷受けや、約2時間半にわたるコンテナデバンニング、パレット積みなど、かなり身体を使う仕事を経験しました。

一方、2社目では工程が明確に分けられており、1社目ほどの運動量ではありませんでした。

それでも10kgほどの冷凍原料を扱うことがあり、冬でも汗だくになることがありました。

この経験から私が感じたのは、

「工場勤務=運動量が多い」と考えるのではなく、「その工場で、自分がどんな工程を担当するのか」を見ることが大切

ということです。

もし身体をあまり使わない工場を探しているなら、重量物や荷受け、運搬の有無、機械化の程度などを確認をおすすめします。

逆に、身体を動かす仕事を希望するなら、荷受け・運搬・パレット積みなどの工程がある求人を探すと、仕事内容をイメージしやすくなります。

工場という一つの言葉だけで運動量を判断せず、実際の仕事内容まで掘り下げて求人を見る。

かんぺきではないですが工場勤務の運動量の実態がイメージしやすくなると思います。

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