食品工場と聞くと、「単純作業」「立ち仕事」「きつい」といったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
実際、食品工場にも大変な部分はあります。
ただ、食品工場で働いた経験があり、さらにさまざまな工場で働く人を身近に見てきた私からすると、食品工場には他の製造業にはない働きやすさもあると感じています。
この記事では、食品工場で働いた経験に加えて、他の工場で働く同級生や知人から聞いた話も踏まえながら、食品工場のメリットについて紹介します。
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私が食品工場の働きやすさについて書く理由

私は海に面した地方の工場地帯で生まれ育ちました。
周囲には工業高校へ進学し、そのまま地元の工場へ就職する同級生も多く、機械系、電気系、化学系など、さまざまな工場で働く人が身近にいました。
私自身も食品工場で数年間働いた経験があります。
そのため、「食品工場はこういうところ」という話だけではなく、ほかの製造業と比較したときに食品工場はどうなのかと比較した経験もあります。
もちろん、すべての工場に当てはまる話ではありません。
あくまで私自身の経験や、周囲の工場勤務者から見聞きした範囲での話になります。
そのうえで、食品工場のメリットとして感じたのが次の4つです。
- 他の工場と比べて入社の間口が広い
- 交代勤務が比較的少なく、体力を調整しやすい
- 工場の中では比較的きれいで、男女ともに働きやすい
- 専門用語が比較的少なく、仕事に入りやすい
順番に紹介します。

1. 他の工場と比べて入社の間口が広い

食品工場の大きなメリットは、未経験からでも入りやすい工場が比較的多いことだと思います。
もちろん食品工場にも、食品衛生や品質管理、機械操作などの専門的な知識が必要な仕事はあります。
ただ、工場全体で見ると、製造ラインなどを中心に、未経験者を受け入れている求人は比較的多い印象があります。
私の周囲には、機械製造系や電気系、化学系の工場で働いている人もいました。
そうした人たちは、工業高校などで専門的な勉強をしていたり、機械・電気・化学系の資格を取得していたり、高卒で入社してから現場でキャリアを積んでいたりするケースが多くありました。
その分、専門的なスキルを持っているので、給与やキャリアの面で強みがあります。
一方で、まったく別の業界から中途採用で入ろうとすると、
「やる気があります」だけで、明日から現場に入れるのか?
という問題があります。
製造現場では、安全に機械を扱ったり、専門的な作業をしたりする必要があるからです。
その点、食品工場はもちろん資格や経験が求められる仕事もありますが、私が見聞きしてきた工場の中では、未経験者が入っていくための間口が比較的広いと感じます。
「工場で働いてみたいけれど、工業系の知識も資格もない」
という人にとっては、食品工場は選択肢にしやすいでしょう。
2. 交代勤務が比較的少なく、体力的な調整がしやすい

工場勤務と聞くと、「夜勤がある」というイメージを持つ人もいると思います。
実際、機械系や化学系などでは、工場を24時間稼働させるために交代勤務を採用しているところもあります。
交代勤務にはもちろんメリットがあります。
夜勤手当などがつくため、日勤だけよりも給与が高くなるケースがあるからです。
一方で、体力的には向き不向きがあります。
昼に寝て夜に働く生活を繰り返すことになるため、慣れる人もいれば、どうしても体調管理が難しい人もいます。
食品工場にも夜勤や交代勤務の工場はあります。
ただ、私が見てきた食品工場では、日勤を中心とした勤務形態も比較的多く、生活リズムを調整しやすいと感じました。
もちろん工場によるので、求人を見る際には勤務時間を確認する必要があります。
「工場で働きたいけれど、夜勤はできれば避けたい」
という人にとっては、食品工場は探しやすい選択肢の一つだと思います。
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3. 工場の中では比較的きれいで、男女ともに働きやすい

食品工場は、食品を扱う仕事です。
そのため、衛生管理が非常に重要になります。
工場によって違いはありますが、私が働いていた食品工場では、衛生面にかなり気を使っていました。
作業着を着用し、手洗いや消毒を行い、異物混入などにも注意します。
また、食品を扱うため、工場内の温度管理がされているケースもあります。
もちろん、
「食品工場=快適」
というわけではありません。
冷凍・冷蔵食品を扱う工場なら寒いですし、加熱工程があれば暑い場所もあります。
立ち仕事も多く、体力を使います。
それでも、機械製造系の工場などと比較すると、食品工場は女性従業員も多く、極端な力仕事だけで成り立っている職場ではないという印象があります。
食品という比較的繊細なものを扱うため、重量物をひたすら運ぶというより、衛生面や商品の状態を確認しながら作業する場面も多くあります。
そのため、
「工場=男性ばかりで、とにかく体力勝負」
というイメージとは少し違う工場もあります。
4. 専門用語が比較的少なく、仕事に入りやすい

これはかなり個人的な感想ですが、食品工場のメリットとして私は結構大きいと思っています。
工場で働き始めると、当然その業界特有の専門用語を覚える必要があります。
ただ、機械系などの工場で働く知人から話を聞いていると、かなり専門的な言葉が飛び交うようです。
よくある職場の笑い話で、
「ちょっと!アレ取ってきて、アレ!」
「アレって何ですか?」
「だからアレだよ、アレ!」
みたいな話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
もちろんネタではありますが、実際に機械系の工場で働く友人に聞いてみると、新人時代に似たような経験はあったそうです。
例えば、
バリ
金属などを削ったときにできる、端の小さな出っ張りやギザギザのこと。
バリ取り
その出っ張りを削り落とす作業。
面取り
部品などの鋭い角を削り、斜めの面などに仕上げる加工。
治具(じぐ)
加工や組み立てなどの作業を正確に行うために、部品を固定したり位置決めしたりするための道具。
こうした言葉があります。
機械系の仕事をしている人からすれば基本的な用語なのでしょう。
しかし、製造業とはまったく関係のない仕事をしてきた私からすると、
「バリ取りって何?」
というところから始まります。
食品工場にももちろん専門用語はあります。
しかし、扱っているものが食品であるため、日常生活でも触れるものが多い。
そのため、仕事内容をイメージしやすく、専門用語に戸惑う場面が比較的少ないのではないかと思います。
例えば「魚を切る」「肉をパックする」「食品を検品する」といった作業なら、仕事内容を言葉からある程度想像できます。
これは、未経験から工場へ入る人にとっては意外と大きなメリットです。
食品工場にも「きつい部分」はある

ここまで食品工場のメリットを紹介してきましたが、もちろん良いことばかりではありません。
食品工場は立ち仕事が多く、同じ作業を繰り返すこともあります。
扱う食品によっては、
- 寒い
- 暑い
- 水を使う
- 重いものを持つ
- スピードを求められる
といった大変さもあります。
また、食品工場でも夜勤や交代勤務を採用している会社はあります。
そのため、
「食品工場なら絶対に楽」
という話ではありません。
あくまで私がさまざまな工場を見聞きしてきた中で、食品工場には「未経験から入りやすい」「生活リズムを作りやすい工場がある」「専門知識のハードルが比較的低い」といったメリットがあると感じています。
まとめ|食品工場は「工場未経験者」の選択肢になりやすい

食品工場で働くメリットを、他の工場との比較も交えながらまとめると、
- 入社の間口が比較的広い
- 日勤中心の工場なら生活リズムを作りやすい
- 女性も多く、極端な力仕事だけではない
- 専門用語のハードルが比較的低い
という点が挙げられます。
特に私が食品工場のメリットだと思うのは、「工場で働いてみたいけれど、工業系の知識がない」という人でも入りやすいことです。
機械・電気・化学系の工場には、それぞれ専門的な技術があり、そこでキャリアを積んできた人は強い武器を持っています。
一方で、まったく別の業界から工場へ転職する場合、その専門性が壁になることもあります。
食品工場はもちろん専門的な仕事もありますが、製造業の中では比較的間口が広い。
そのため、「工場勤務に興味があるけど、専門的な資格や経験に自信がない」人は、一度食品工場の求人を見てみてもいいと思います。
私自身、食品工場で数年間働きましたが、工場勤務の入り口として考えるなら、食品工場はなかなか悪くない選択肢です。
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