上京したい気持ちはあるのに、なぜか動けない。
情報は揃っているし、求人も見ているし、貯金もある程度ある。
それでも動けない時期がありました。
当時の自分は貯金が約130万円ほど。
無理な賃貸を選ばなければ、仕事を決めながら動くことは十分可能な状態でした。
それでも転職活動を始められず、ただ時間だけが過ぎていく状態でした。
動けない理由は「意志の弱さ」ではない

このとき強く感じたのは、
「やる気がないから動けない」という単純な話ではないということです。
むしろ構造的な要因が大きいです。
恒常性維持機能(現状維持バイアス)

人間には「現状を維持しようとする働き」があります。
変化にはエネルギーが必要なため、
無意識に今の状態を正当化しようとします。
上京のような環境変化は特にこの影響を受けやすいです。
学習性無力感

もう一つは過去の経験です。
新卒時代の上京就活でうまくいかなかった経験があると、
「どうせまたうまくいかない」という感覚が無意識に残ります。
これが行動のブレーキになります。
情報はあるのに動けない矛盾

当時すでにコロナは落ち着き、
リモート面接も一般的になっていました。
最終面接までオンラインで完結する企業もあり、地方在住者にとってはむしろチャンスの時期でした。
それでも動けない。
この「環境は追い風なのに動けない状態」が一番厄介でした。
旅行で「上京の怖さ」を一度リセットする

最初にやったのは、
上京を特別なイベントとして扱うのをやめることでした。
休みと有給をつなげて、単純に「旅行」として横浜へ行きました。
これは今思うと、
認知行動療法に近いアプローチでした。
上京=人生の一大イベント
という認識を
ただの移動・ただの外出に戻す作業です。
行って分かった「普通の人しかいない」という現実

実際に行ってみると、
想像とのギャップはかなり大きいものでした。
東京や都市部には
- スーツのエリートしかいない
- 常に競争している人ばかり
というイメージを勝手に持っていました。
しかし現実は当然ながら、
普通の人が普通に生活しているだけでした。
短期滞在+単発バイトで現実をさらに近づける

旅行でイメージはかなり修正されましたが、
まだ「生活する実感」は弱いままでした。
そこで次にやったのが、
短期滞在中に単発バイトを入れる方法です。
具体的には、
- タイミーなどで倉庫作業
- 工場系の軽作業
を1日だけ入れました。
そしてその日に働いたお金で、その日の食事をまかなうというルールにしました。
「現地で稼いで生活する」というリアルな感覚

この体験が大きかったのは、
観光ではなく
現地で働き、稼ぎ、そのお金で生活する
という一連の流れを体験できたことです。
たった1日でも、
- 働ける
- 稼げる
- 生活できる
という感覚が揃うと、
「ここでやっていけるかもしれない」という実感が生まれました。
行動が一気に現実化した瞬間

その後は行動が早くなりました。
地元に戻ってすぐに
- 転職サイト
- 転職エージェント
に登録し、本格的に転職活動を開始。
結果として約2か月で内定まで進みました。
重要だったのは「安心感」と「逃げ道」

振り返って重要だったのはこの2つです。
① 生活できるという安心感
短期でも実際に働いたことで、
「ここでも生活は成立する」という現実的な安心感が生まれました。
② いつでも戻れる設計
もう一つは、
完全に逃げられる状態を保っていたことです。
- 1日だけのバイト
- 最低限の滞在
- 失敗してもすぐ帰れる
この構造が心理的ハードルを大きく下げました。
最初の一歩は「正解探し」ではない

上京の最初の一歩は、
- 完璧な準備
- 正しい判断
ではなく、
小さく現実に触れること
でした。
まとめ

上京が怖い理由の多くは、
現実の危険ではなく「イメージの過剰化」です。
そしてそのイメージは、
- 旅行
- 短期滞在
- 単発バイト
といった小さな実体験で大きく変わります。
そこから行動が一気に現実化し、結果として転職にもつながりました。


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